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糖尿病腎症に負けない!

2型糖尿病で糖尿病腎症がある女性患者のブログです。

糖尿病腎症とは違う?「糖尿病性腎臓病DKD」って?

 

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糖尿病腎症と糖尿病性腎臓病の違いは?

最近「糖尿病性腎臓病(DKD)」という言葉を耳にすることがあります。あれっ?糖尿病性腎臓病って「糖尿病腎症(DN)」とは違うものなの?

糖尿病腎症は「慢性腎臓病」の一つで、糖尿病が原因で全身に動脈硬化が起こり、腎臓の糸球体でも細かな血管が壊れ、網の目が破れたり詰まったりして老廃物をろ過することができなくなっていき最終的には腎臓の機能が失われてしまいます。

まず細かいタンパク質の「アルブミン」が漏れるようになり、タンパク尿になり、腎機能が低下して人工透析が必要になるという経過をたどります。

私は5年半前に糖尿病が発覚した時、すでに糖尿病腎症だと言われました。なんとかアルブミン尿の段階で踏みとどまっていますが、怖くてたまらないです💦

 

 

困惑する女性患者

 

 

でも最近、アルブミン尿が出ないままいきなり腎機能が低下する糖尿病患者さんが見られるようになったそうです。

従来は糖尿病腎症は糸球体の障害(nephropathy)と捉えてdiabetic-nephropathy(DN)と呼ばれていましたが、アメリカ糖尿病学会は2016年にこれをdiabetic-kidney-disease(糖尿病による腎臓病、DKD)と呼ぶことにしました

糸球体だけの障害ではなく、糖尿病によって腎臓のいろいろな部分が障害されるということが分かってきたのでしょう。

その発症に少しでも糖尿病がかかわっている腎臓の障害をまとめて「糖尿病性腎臓病(DKD)」と呼ぶようですが、まだDKDの治療・管理は完全には確立されていないそうです。

 

おい、このブログのアドレスはこのままでいいのかい?

うーん…まぁとりあえず今のままでいいわ💦

 

 

 典型的な糖尿病腎症ではない場合何が問題になるの?

従来はまずアルブミン尿が出てそれからタンパク尿になり、その後腎臓の機能が低下していく…という患者さんが多かったようです。

しかし最近ではタンパク尿はずっと出ないままでいきなり腎機能が低下していく方が増えているそうです。

少しでも原因として糖尿病がかかわっている腎臓の異常はすべて糖尿病性腎臓病(DKD)ですが、糖尿病以外の因子(肥満、高血圧、老化など)も加わって発症する方が増えたのでしょうね。

従来型の腎症はどちらかというと若い方に多いそうです。タンパク尿が出ないタイプの腎症では動脈硬化が進行しており、これは高齢の患者さんが増えたことと関係があるのではないかと考えられるそうです。

 

   

 

 

検査でアルブミン尿やタンパク尿が見られれば主治医は気を付けて経過を見るでしょうが、これらが異常なしだとつい「タンパク尿が出ないタイプの腎症」がかなり悪化するまで見逃してしまいますよね。

そして腎臓で動脈硬化が進行しているという事は、腎臓だけではなく体の他の部分でも同じように動脈硬化が進行しているということです。

目の血管にも動脈硬化が起こりますし、狭心症や心筋梗塞脳梗塞などの危険が高まります。生命にもかかわりますので、なるべく早く見つけて対策をしなければ。

 

血糖値を下げてもDKDの進行を止められない!?

では、真面目に通院して治療していれば、腎機能の低下を確実に防げるのでしょうか。

 

DKDがあっても、しっかりと治療を行えば、腎機能の低下をゆるやかにすることができます。(NHK様のサイトより引用)

 

腎症2期までは、厳密な血糖管理によって腎症の進展を遅らすことができますが、それを過ぎると、血糖管理による進行の抑制はできないといわれており、治療には早期診断が非常に大切であることがわかります。(東京女子医科大学病院腎臓内科様のサイトより引用)

 

IIIB期以降になると平均7年で約70%の人が透析に移行してしまうのが実情です。(オムロン様のサイトより引用)

 

つまり血糖値を薬やインスリンなどで下げたからと言って100%腎機能の低下を防げるというわけではなく、いったん腎機能が低下し始めるとあとは血糖コントロールが良くてもどんどん進行して人工透析をしなければいけなくなってしまうということのようですね…でも少しでも腎不全のリスクを減らすためには早期発見・早期治療が大事ですね。

原因が糖尿病によるものとそうでないものを全部合わせると、慢性腎臓病(腎機能低下またはタンパク尿が3か月以上続いているもの)は日本人の8人にひとりとかなり深刻な状況になっています。

2型糖尿病の肥満ラットに有酸素運動をさせたところ、腎臓の糸球体や血管の障害が改善されて腎機能が改善したそうですが、これが肥満でない患者や人間にも同じように効果があるのかどうかはちょっと分かりません。

またすでに腎機能が低下し始めている段階では激しい運動は行ってはいけないそうなので、必ず主治医とよく相談してから行ってください。

 

 

www.pocorin.com

 

↑↑↑糖尿病腎症がある場合の糖質制限について腎臓内科医の塚本雅俊先生が記事を書いていらっしゃいますので、ぜひお読みくださいませ。

 

腎臓を守るために何ができるか考えたいニャー!

タンパク尿が出ていないからと言って油断してはいけないわね。

 

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