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糖尿病腎症に負けない!

2型糖尿病で糖尿病腎症がある女性患者のブログです。

糖尿病腎症とはどんな病気なのでしょうか?

糖尿病腎症とは

 

糖尿病腎症って何?

私は糖尿病を発症していることに気づくのがかなり遅れてしまったため、糖尿病と診断されたときにはすでに糖尿病腎症になっていた患者です。

そもそも「糖尿病腎症」とはどういう病気なのでしょうか?病名を見るだけでも「糖尿病が原因で腎臓が悪くなる病気だろうな」ということは容易に想像できますが…

医療の専門家の方たちが書かれたサイトはたくさんあるのですが、患者目線だと分かりにくいことも多いのでできるだけ分かりやすくまとめてみたいと思います。

腎臓の中には糸球体という毛細血管の塊がたくさん詰まっています。糸球体は、血液から老廃物や不要な水分をろ過して、尿のもとを作るフィルターのような働きをしています。

 

糸球体

 

糖尿病で血糖値の高い状態が続くと、全身で動脈硬化が進行します。腎臓の糸球体の毛細血管も詰まったり破れたりしてしまいます。

フィルターが詰まったり破れたりした腎臓は、いわば穴の開いたコーヒーフィルターのような状態です。穴が小さければ小さな粒(アルブミン)が漏れ、穴が大きくなるとタンパク尿が出るようになります。

熱帯魚水槽の水をきれいにするフィルターが故障してしまうと、水は少しずつ汚れていきます。最終的には魚がみんな死んでしまうかもしれません。

私が16日間入院している間に、2つある熱帯魚水槽のうち小さいほうがそうなってしまったのです…ふと「ああ、私の腎臓もこうなりませんように」と思ったりしました。

   

糖尿病腎症だと何が悪いの?どうなってしまうの?

初期の糖尿病腎症では、フィルターの穴から細かいアルブミンという粒が漏れる程度なので特に自覚症状もないです。

ところがタンパク尿が出るようになると血圧が高くなったり、むくみ・息切れ・胸苦しさ・食欲不振・満腹感などの自覚症状が出るようになります。

さらに進むと顔色が悪い・易労感・嘔気あるいは嘔吐・筋肉の強直・つりやすい・筋肉や骨に痛みがある・手のしびれや痛み・腹痛や発熱などが出るようになり、腎臓の機能が低下していきます。

ある程度以上腎臓の機能が低下してしまうと、人工透析(機能を失った腎臓の代わりに、機械で血液から老廃物・余分な水分を取りのぞく治療)を行わなければ生きていくことができなくなります。

 

 

タレントのグレート義太夫さんも糖尿病で人工透析をなさっていらっしゃいますが、義太夫さんのブログを読むと人工透析がいかに大変かがすごく伝わってきます?

腎臓は老廃物を体の外に出したり、塩分と水分の排出量をコントロールすることによって血圧を調整しています。とても重要な役割ですよね。

腎臓の機能が失われていくということは、だからとても重大なことなのです。糖尿病とは無関係の腎臓の病気もありますが、糖尿病腎症が原因で人工透析になる方がとても多いのが現状です。

 

病院に通っていれば糖尿病腎症は大丈夫?

糖尿病腎症で薬が処方されることがありますが、糖尿病が原因の糖尿病腎症は「薬さえ飲めば元通りに治りますよ」というようなものではありません。

血糖値がコントロールできていなければ腎症は良くならないでしょうし、血糖値だけではなくインスリンが多すぎることも糖尿病腎症などの糖尿病合併症を悪化させるのではないか、とも。

2型糖尿病患者は「インスリン抵抗性」といって、インスリンの効きが悪いので血糖値を正常に保つために健康な方の何倍も大量のインスリンが必要になる事もあります。

糖尿病ではない健康な方の状態になるべく近づけるためには、まずインスリン抵抗性がある場合はそれをなくす努力をして血糖値を正常に近い状態でコントロールすることが大事なのですね。

   

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