糖尿病腎症になると塩分制限が必要?
ラーメン、うどん、カレーライス、漬物、そしてしょうゆなどの調味料。日本人は塩分を摂り過ぎている傾向があると言われていますよね。
「塩分の多い食事は腎臓に良くない」というイメージがありますが、糖尿病腎症になるとやはり塩分制限が必要なのでしょうか?下の表は糖尿病サイト様から引用させていただきました。
これを見ると「糖尿病腎症第2期までは高血圧の方は食塩を1日に6g未満、糖尿病腎症第3期以降(人工透析を行っている場合を除く)は誰でも食塩を1日に6g未満」に制限するようですね。
食塩の摂取量を1日あたり6g未満にするというのはなかなか大変なことです。1日3食均等に食べるとすると1回の食事で塩分2gまでということになります。
みそ汁に魚料理とか、納豆やおひたしにちょっとしょうゆをかけただけですぐ塩分制限量をオーバーしてしまいますよね。
和食は塩分が多いのが健康上マイナスな点だと言われています。長年慣れ親しんだこの「塩味への親しみ」を考えると、塩分制限はなかなか大変なことかもしれません。
糖質制限をしている方は塩分制限はどうする?
世間の方たちは「糖質制限っておかずばかり食べるから塩分摂取量が多くなるんじゃないの?」と心配なさるようです。
でも実際は、ご飯(主食)を食べないのであまり濃い味付けのおかずは食べたくなくなり、自然と薄味好みになります。いわゆる「ご飯が進むおかず」って味付けの濃いものばかりじゃないですか?
ご飯が進む=糖質も塩分もついつい摂り過ぎてしまいますから、糖尿病にも糖尿病腎症にも良いはずがないですよね。
また糖質制限をしていると逆に塩分不足になってぼーっとしたりだるくなることがあるそうです。インスリン分泌量が減るとナトリウムと水分は腎臓から排泄されやすくなるからです。
高血圧と高血糖が糖尿病腎症を進行させる重大な原因となっていますが、食塩を制限しても血圧が下がりにくい方もいらっしゃいますし、塩分制限をする場合でも1日に3g未満にしないほうがいいとも言われます。
糖質制限をしている場合はそうでない場合よりも塩分が排泄されやすいので、塩分制限しすぎるとかえって良くないこともあるので気を付けてくださいね。
減塩調味料を賢く利用しましょう!
今は減塩に役立つ調味料もいろいろと出ているので、上手に利用してみるのもいいですね。もともと日本人は塩分を摂り過ぎている方が多いので、ご家族の健康にも良いはず。カリウム制限のある方はカリウム含有量にも気を付けて選んでください。
私は特に塩分制限はしていないのですが、普通の食卓塩はやめて沖縄の海塩「ぬちまーす」を愛用しています。この塩はマグネシウムが豊富なので♪ 腎機能が低下している方はまず主治医と相談を。
調味料選びも大事ですが、あまり「凝った料理」よりも「素材の持ち味を生かしたシンプルな料理」のほうがいいかもしれません。
シンプルな料理はなんといっても作るのが楽ですし、凝った料理ほど調味料をあれこれたくさん使うことになりがちなので…調味料をあれこれ使うのって人間だけですもんね☆