妊娠糖尿病から2型糖尿病、糖尿病性ケトアシドーシスへ…
私が小学生の時に父が2型糖尿病と診断されたので、子供心に「糖尿病にならないように気をつけなくちゃ!」と思ったものです。
大学進学後は栄養学を勉強したりスポーツクラブのスタッフとして働いてハードに運動しながら主食を玄米にして脂質制限をしました。
ところが、長男を妊娠するとお菓子も食べず体重も赤ちゃんと羊水の分しか増えていないのに妊娠糖尿病になり「遺伝のせいか…」と半ば諦めの心境に?
次男を妊娠すると再び血糖値が高くなり、産後の検査でギリギリ正常値が出たため、その後内科に来るようにという指示は一切ありませんでした。
それから約8年半が経過して、私はとんでもなく体調が悪化して入院しました。いつの間にか糖尿病を発症しており、何らかの原因により糖尿病性ケトアシドーシスという危険な状態に陥っていたのです。
当時は義父が急病で亡くなってバタバタしていましたし、家族全員重い風邪(またはインフルエンザ)にかかってそれが私にうつってしまいましたし、風邪だからとみかん・うどん・ヤクルトなどの糖質ばかり口にしていましたからね。。
入院中にいろいろな検査をしました
救急外来に行ったとき尿検査や血液検査、CT検査などを受けました。結果は「両方の腎臓が大きくなっていて糖尿病腎症の疑いあり。タンパク尿(+3)、潜血(+2)」というものでした。
16日間入院しているあいだにタンパク尿や潜血は出なくなりましたが、微量アルブミン尿が出ているということで糖尿病腎症と言われました。腎機能はまだ正常でした。
普通、糖尿病腎症は糖尿病を発症してからかなりの年月が経過してから出てくると言われています。私は次男を産んでからわりとすぐに2型糖尿病に移行していたのではないでしょうか。
父と弟はやはり2型糖尿病(と思われます、私は当初1型糖尿病を疑われましたが「多分2型でしょう」ということになっています)ですが、早期発見できたので糖尿病腎症などの合併症はありません。
「早く糖尿病に気づかなかったあなたが悪い」と言われちゃうと非常に辛いですね…幼い息子たちを育てていたので当時は専業主婦をしていました。
また自治体の健康診断も40歳以上が対象なので、あの頃はそういう案内が届くこともありませんでしたし、もともと貧血気味だったこともあり、産後は献血にも行かなかったのです?
いろいろなことが重なってしまい、次男を産んでから約8年半のあいだ1度も血液検査を受けることがなかったためにこうなってしまったんですね。
当時は、自宅で自分で血糖値を測定するなんていうことすら知りませんでした(父は自己血糖測定をしていませんでした)。知識があれば…と悔やまれます。
あれから5年以上経ちます
入院して糖尿病腎症と診断されてから5年以上経過しましたが、糖尿病専門医の主治医の下で糖質制限などでコントロールしていますが、何とか糖尿病腎症第2期(微量アルブミン尿)の段階で踏みとどまっています。
糖尿病腎症の食事療法に関しては医師の間でもいろいろな考えがあるようですけど、私は腎機能はまだ正常に保たれているので主治医と相談しながら糖質制限を行っており、タンパク質制限はしていません。
↓糖質制限に詳しい腎臓内科医の方の記事を載せておきますので、気になる方はどうぞお読みください。ただし個々の状態によって異なることもあると思うので必ずあなたの主治医と相談を。
糖尿病腎症が進行すると、最終的には腎臓の機能が低下して人工透析をしなければいけなくなります。人工透析になると日常生活にもいろいろと支障が出てしまいますよね?
糖尿病そのものは完治することはありませんが、糖尿病腎症がこれ以上進行しないようにいろいろ自分でできることを頑張ろうと思います。
過去のことをクヨクヨ後悔しても、いまさらどうしようもないので…過去のことはともかく、今からできることをやるしかないですもんね!