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糖尿病腎症と高血圧の関係は?
糖尿病腎症の治療は「食事療法、血糖・血圧・脂質コントロール」が重要だと言われます。
この中でも今回は「血圧」と糖尿病腎症がどう関係してくるのかについて簡単にまとめてみたいと思います。
腎臓には「尿を作る」「体内環境を一定のバランスに保つ」「血圧を調整する」「血液(赤血球)を作る働きを助ける」「ビタミンDの活性化」という働きがあります。
腎臓の中に糸球体という毛細血管の塊がたくさんあり、糸球体が血液をろ過して尿の元が作られます。熱帯魚水槽の水をきれいにするフィルターのようなものですね。
糖尿病で血糖値が高い状態が長く続くと全身で動脈硬化が進行し、腎臓の糸球体でも血管が詰まったり破れたりすると考えられています。
糖尿病腎症の主な原因は高血糖なのですが、高血圧があると糖尿病腎症を発症・悪化しやすくなるそうです。
そして糖尿病腎症が進行して腎臓の機能が低下してくると余分な塩分と水分の排泄ができなくなって血液量は増加し血圧が上がり、血圧が上がるとさらに腎臓が悪化するという悪循環に陥ってしまいます。
糖尿病腎症と高血圧は相互に悪影響があるんだね!
この悪循環にはまってしまわないように気を付けなければね。
血圧の高い人はどうしたらいいの?
糖尿病腎症の方は血圧を130/80 mmHg 未満(尿タンパクが 1 g/日以上出ている場合は125/75 mmHg 以下)を目標に治療するそうです。
高血圧と言えば「減塩」ですが、日本人の50%は塩分摂取によって血圧が上昇せず、減塩しても血圧は下がらないそうです。
減塩してみても血圧が下がらなければ薬の出番…ということになるのでしょうか。血圧を下げるだけでなく、糖尿病腎症自体の進行を阻止する効果も認められている薬があり、高血圧ではない患者にも処方することがあるそうですよ。
糖尿病腎症というと「なんとなくタンパク質は腎臓に良くなさそう…」と自己判断でタンパク質を減らしてしまう方がいらっしゃるかもしれません。
しかし上の記事などを見る限り、勝手にタンパク質制限をするとかえって血圧が上がる可能性もあります。必ず主治医に相談しましょう💦
そもそもどうして高血圧になってしまうのか
遺伝で高血圧になりやすい方たちがいらっしゃいます。また人によって異なりますが、食塩の摂りすぎ・喫煙・過度の飲酒・運動不足・ストレス・加齢・肥満・自律神経の乱れなどさまざまな後天的な要因が加わって血圧が上昇することがあります。
そして何らかの病気の影響で血圧が高くなることもあります。腎機能が低下することによって血圧が上昇するのもこれですよね。
そしてマグネシウムを十分に摂取すると血圧が低下するという研究結果もあり、現代の日本の食生活ではマグネシウムは不足がちなので気を付けたいですね。
ただし、特に腎機能が低下している方がサプリメントなどでマグネシウムを大量に補給すると非常に危険なので、必ず主治医に相談してからにしましょう。
血圧が高めの人は主治医に相談してみようニャー!
薬を飲む必要があるかどうかも訊いてみるといいわね。
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