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糖尿病腎症に負けない!

2型糖尿病で糖尿病腎症がある女性患者のブログです。

糖尿病腎症と慢性腎臓病の違いは?

糖尿病腎症と慢性腎臓病の違い

糖尿病だから糖尿病腎症とは限らない!?

糖尿病腎症は、糖尿病による高血糖に長年さらされることにより、血液のろ過を行う「糸球体」がだんだん傷んでいく病気です。

通常は尿には出ないはずのタンパク質が漏れるようになり、そのうち腎臓の機能が低下し始めて最終的には人工透析を行わないといけなくなります。

私は現在タンパク尿は出ておらずアルブミン尿(アルブミンと言う小さなタンパク質が尿に漏れる)だけなのですが、一時期タンパク尿(+1)が半年ぐらい続いたことがありました。

 

トイレから出た女性

 

糖尿病内科の主治医は「よっしーさんの年齢から考えても、糖尿病とは無関係の腎臓病の可能性もあるからしばらく様子を見ようね、ひどくなるようなら詳しい検査をしよう」と。

結局その時はナイアシン(ビタミンB3)サプリメントを大量に飲んでいたのが原因だったらしくて中止したらタンパク尿はまた(-)に戻ってホッとしました。

でも「ああそうか、糖尿病だから糖尿病腎症だけとは限らないんだ…糖尿病とは無関係の腎臓病になることだってあり得るんだなぁ」とその時初めて思ったのです。

慢性腎臓病って?糖尿病腎症とはどう違うの?

慢性腎臓病(CKD)は、何らかの原因によって腎臓の障害が3か月以上継続している状態です。日本では患者が約1330万人(20歳以上の成人の8人に1人)いると考えられ、新たな国民病とも言われています。

成人の8人に1人ってものすごく多いですよね…誰もが他人事ではないと考えて気を付けて行かないといけませんよね。

全国腎臓病協議会様のサイトには『CKDの原因にはさまざまなものがありますが、生活習慣病(糖尿病、高血圧など)や慢性腎炎が代表的』と書かれているので、糖尿病腎症も慢性腎臓病の中に含まれるということでしょうかね。

 

 

慢性腎臓病のうち、糖尿病が原因で発症したものを特に糖尿病腎症と呼ぶようです。他の原因としては肥満、脂質異常症、高血圧、遺伝、薬の副作用、腎臓の形の異常、膠原病、感染症、尿路結石などいろいろあるそうです。

確かに糖尿病患者であっても、たまたま他の原因で腎臓が悪くなることがあっても全然おかしくはないですよね。肥満や高血圧は自分の努力である程度何とかなるので気を付けるしか…

薬の副作用で慢性腎臓病を発症したり慢性腎臓病が悪化することもあるので気を付けたいですよね。NHK様の記事を貼っておきます。↓↓↓

www.nhk.or.jp

   

慢性腎臓病の原因が糖尿病かどうかどうやって調べるの?

 

糖尿病歴が長く、糖尿病神経障害や糖尿病網膜症のある方に微量アルブミン尿やタンパク尿が認められるようになれば糖尿病性腎症と考えられます

ただ他の糖尿病合併症が認められない場合や血尿が出る場合は、糖尿病以外の原因によることも考えて、「腎生検」を行うそう。

血液検査や尿検査だけでは、腎臓が悪くなっている原因が何なのかを正確に当てることはとても難しいそうなのです。

腎生検は、腎臓の組織の一部をとり、顕微鏡で調べて腎臓病の原因を調べる検査だそうです。痛み止めの注射をした後で背中から細い針を腎臓まで刺して腎臓の組織を採取します

…なんだかとても怖い気がしますが、帝王切開で背骨に麻酔をした時も別に痛くなかったのでたぶんあんまり痛くないんじゃないかと想像します…どうしても必要な場合は仕方ないですよね。

慢性腎臓病の治療方法は?

糖尿病腎症だろうとその他の原因による慢性腎臓病だろうと、原因となる病気の治療がまず第一です。しかし、ある程度以上進行して腎臓の機能が失われてしまうと、もう腎機能を元に戻せる見込みはほぼないそうです…

そうなると「なるべく腎機能の低下のスピードを遅らせて、人工透析が必要になるまでの時間を延ばす」が目標になるんでしょうね。

かつてタンパク尿が出たとき、主治医は最初「このHbA1cの値で糖尿病腎症が悪化するとは思えないんだよなぁ…」と首を傾げていましたが、糖尿病以外が原因ならHbA1cの値は関係ないですよね。

糖尿病患者だからと言って血糖値やHbA1c値だけに注目するのではなく、「他に何か原因があるのではないか」と考えることが大事だと思います。

慢性腎臓病はステージによって塩分制限・タンパク質制限・カリウム制限などの食事制限が必要になりますが、人それぞれ異なるので主治医とよく相談してください。

人口あたりで人工透析を行っている方が最も多いのは台湾で、日本は第2位の「人工透析大国」と言われています。上のグラフはnippon.com様のサイトから引用させていただきました。

糖尿病だからといって腎臓が悪くなる原因は必ずしも糖尿病だけではありませんが、糖尿病腎症もその他の原因による慢性腎臓病対策としても自分ができることは気を付けたいですね。    

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